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ミステリ&コミック中心のオンライン古書店「黒猫亭」からのお知らせと、店主&番頭による雑記など。
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ほぼ毎日、私はお風呂に本を持ち込む。が、それを聞いた大半の人たちは驚き、ついで必ず「本は濡れない?」と問う。えーぬれませんよ、だって手は出てるもん。と、答えるが一様に納得したようなしないような顔をして「ふーん」となり、話はそこで終わる。
少しでも本が濡れるのがイヤな人、手もきちんと湯船につかりたい人、仕事で疲れてんだから風呂ではぼーっとしたいじゃんな人、それぞれ色々な思いはあるだろう。そんな色々な思いのなか、たまたま私はお風呂で本が読みたい人なだけなんだけどな。実際、お風呂で本を読む人は少なくないと思う。

持ち込む本は文庫サイズが望ましく、本の厚みもせいぜい2cmくらいが良い。ちなみに濡れてもまるで問題がないと思われがちな雑誌は、実際問題としてこれほど入浴時に扱いにくいものはない(でかい、意外に重い、ゆえに持ち座りが悪い)ので、それなら単行本のが幾分マシだと私は思うのだが、またそれも人それぞれ。

持ち込むジャンルは、そのとき読んでいる本が基本だ。が、食欲も失せるほど激しく疲れているときは、決まって森茉莉の「貧乏サヴァラン」を持ち込む。これは超食いしん坊な茉莉が、自分の愛する食べ物について好き勝手に書いているエッセイで、その言いたい放題ぶり&ハチャメチャな文章タッチがいっそ小気味良く、いつのまにか疲れも抜け(脱力ともいう)食欲も湧いてくるという、私にとっては栄養ドリンクみたいな一冊なのだ。たわいもない日常のエピソードを、たわいあるものに変えてしまう茉莉のセンスに毎度私は勇気をもらう。ありがたやありがたや。ほか、漫画家の私にとっての栄養ドリンク的な存在、加納あずまも忘れてはいけない。日々の暮らしを大切にしている雰囲気が好きで思い出しては手にとっている。自然と肩の力がぬけ気分が落ち着いてくる作風なんである。


▼今日の昼ごはん
オムライス。ケチャップ味のチキンライスを薄焼き卵で包む、見た目も楽しい一品。ちぎったルッコラをちらして彩りはいっそう華やかに。でもルッコラだけでは野菜不足なので、ミニッツメイドの野菜ジュースか夕ごはんで補おう。
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