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ミステリ&コミック中心のオンライン古書店「黒猫亭」からのお知らせと、店主&番頭による雑記など。
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ども。番頭です。

Yahoo!ニュース :英国人の4人に1人がチャーチルは架空の人物=6割がホームズは実在
【ロンドン4日AFP=時事】4日明らかにされた英国のテレビ局の調査で、同国民の約4分の1がウィンストン・チャーチル元首相を架空の人物だと考え、シャーロック・ホームズを実存の人物だと信じている人が約6割に達していることが分かった。

多少はシャレの回答もあると考えたとしても、すごい数字ですね。

日本の場合はどうなんでしょう?
そもそも架空の存在のうち、半数以上の人が実在の人物と考えているような名前って思い浮かびます?
金田一耕助が実在の人物だと思っている人はどれくらいの割合いるんだろう…。3、4割はいくのかな?
明智小五郎&少年探偵団は、さすがにリアリティないか。

逆に宮本武蔵なんかは、『バカボンド』で若年層にも認知されるようになったし、今どき架空の存在と思っている人はあまりいなさそうな気がする(エピソードはほとんどが虚構であるにしても)。
じゃあ、柳生十兵衛は?
あ。水戸黄門はフィクションと思っている人が多そうですね。鬼平なんかも。

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番頭です。今回は逆の意味でオススメな作品を紹介します。

図書館で関口苑生『江戸川乱歩賞と日本のミステリー』(マガジンハウス)を借りてきて、既読の作品を中心に読んでいるのですが、鳥井加南子『天女の末裔』がけちょんけちょんな評価を受けています。

天女の末裔
●江戸川乱歩賞と日本のミステリー
ともあれ、岡嶋二人と高橋克彦という協力(ママ)な新人作家が誕生したことで、江戸川乱歩賞はさらなる注目を浴びることになったのは疑いない。だが、それの束の間、翌昭和五十九年(一九八四)の受賞作は、これまでの歴史の中で最低の作品が受賞することになる。(p250)

上記部分は、次章への引きに使われている一文なんですが、こんなこと言われると期待が膨らみますね(笑)。

●同上
今だから言うが、この作品が受賞するとはわれわれ予選委員六人は誰ひとりとして思ってもいなかった(p254)

●同上
つまりは、これほどその後の成長がなかった乱歩賞作家は、この人物が初めてだったのである。(p259)

私もこの作品は読んでいるのですが、もう20年くらい前になるし、はっきりいって内容はまったく覚えていません。記憶に残っているもの皆無。
よって本当にダメダメな作品かどうか、私自身は断定しかねるのですが、『江戸川乱歩賞と日本のミステリー』に描かれている選考過程の描写、本人の受賞の辞を読む限りは、関口苑生の言葉どおりに受け取っても良さそうです。

というわけで、怖いもの見たさとか、反面教師とかいった意味で手に取ってみてはいかがでしょう。
ちなみに同書は当店でも扱っておりましたが、今は売れてしまいました。ごめんなさい。


※2008年より、ブログをこちらに移行します。
 当面はここも並行して更新しますが、適当なタイミングで完全移行(当ブログは閉鎖)します。
 ご協力をお願いします。
番頭です。

店主ともども、確定申告の準備などに追われています。
待機中の本もいくらかあるのですが、そんなわけでカートに登録できるのは来月くらいになるかと思います。
更新の間が開いてしまって申し訳ありません。

関係ないですが、最近、ディーヴァーのライムものにハマッています。
そういえば古書ではあまり見かけませんね。
部数は出てるはずなので、手放す人が少ないのかなあ…。
番頭です。今日も寒いですね。

大手取次の日販が出している『新刊展望』、よく本屋さんのレジ横に置いてあるアレですが、今回の特集は「警察小説がおもしろい!」。

新刊展望0802

ここ数年の警察小説ブームには、私も乗っかってかなり読みました。火付け役の横山秀夫はお休みしていますが、その間も勢いは衰えることなく今に至ります。
とはいっても去年あたりがひとつのピークで、年内には終息に向かうと個人的には予測していますが…。

ともあれ、これから警察小説を読んでみようという人、そこそこ読んできた人にも楽しめる特集ですので、見かけたらゲットしてみてはいかがでしょう。
『コンピューター検索局』その他の作品で有名なエドワード・D・ホック(ホウク)が、1/17に亡くなったそうです。享年77才。

意外と地味ながら、海外ミステリアンソロジーが編まれる際にはよく顔を出す人なので、何かしら作品を読んだ人は多いでしょう。
ぼくは、ポケミスの『密室殺人傑作選』に収録の『長い墜落』(現在は創元の『サム・ホーソーンの事件簿I』にも収録)を読んだのが確か最初。

ご冥福をお祈りします。
番頭です。

2008年 本屋大賞 のノミネート作品が決まりました。
すでに多くのブログ、サイトで取り上げられていますが。

『赤朽葉家の伝説』 桜庭一樹(東京創元社)
『悪人』 吉田修一(朝日新聞社)
『有頂天家族』 森見登美彦(幻冬舎)
『映画篇』 金城一紀(集英社)
『カシオペアの丘で』 重松清(講談社)
『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎(新潮社)
『サクリファイス』 近藤史恵(新潮社)
『鹿男あをによし』 万城目学(幻冬舎)
『八日目の蝉』 角田光代(中央公論新社)
『私の男』 桜庭一樹(文藝春秋)

サンプル数が増えれば増えるほど最大公約数から目新しさは薄れていく道理で、今回も特に目を惹くタイトルはないかな。

これで1位になると次回直木賞では嫌われる、なんてことにはならないのかな?


※2008年元日より、ブログをこちらに移行します。
 当面はここも並行して更新しますが、適当なタイミングで完全移行(当ブログは閉鎖)します。
 ご協力をお願いします。
MSN産経ニュース :川上未映子『乳と卵』に芥川賞 直木賞は桜庭一樹『私の男』
第138回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は川上未映子氏の「乳(ちち)と卵(らん)」(「文学界」12月号)、直木賞は桜庭一樹氏の「私の男」(文芸春秋)に決まった。


いずれも本命が受賞。
ご本人はもちろん、ファンの皆さんも、おめでとうございます。
ただ、やはりどちらも文藝春秋刊というのが印象悪いですね。

以下に受賞者おふたりの一問一答があります。

 【芥川賞】川上未映子 一問一答
 【直木賞】桜庭一樹 一問一答

時事ドットコム :芥川賞、直木賞候補作決まる
第138回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が6日発表された。芥川賞では津村記久子さんら3人が初候補、直木賞は井上荒野さんが初。選考会は16日午後5時から東京都内で開かれる。

候補作は以下のとおり。
なんと、伊坂幸太郎は候補にもなってない。

【芥川賞】
 川上未映子「乳と卵」(「文学界」12月号)
 田中慎弥「切れた鎖」(「新潮」12月号)
 津村記久子「カソウスキの行方」(「群像」9月号)
 中山智幸「空で歌う」(「群像」8月号)
 西村賢太「小銭をかぞえる」(「文学界」11月号)
 山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」(「文芸」秋号)
 楊逸「ワンちゃん」(「文学界」12月号)

【直木賞】
 井上荒野「ベーコン」(集英社)
 黒川博行「悪果」(角川書店)
 古処誠二「敵影」(新潮社)
 桜庭一樹「私の男」(文芸春秋)
 佐々木譲「警官の血」(新潮社)
 馳星周「約束の地で」(集英社)

Web図書館の青空文庫に夢野久作『ドグラ・マグラ』が登録されました。

今なお容易に本のかたちで手に入るものですし、できれば紙媒体で手に取りたい作品ではありますが、そういった個人の嗜好をさておき、選択肢が増えるのはいいことです。

余談ですが、『黒死館殺人事件』をデータ化した人、大変だったろうな…。

こんにちは。番頭です。

「週刊文春」今週号にて、恒例文春ベストが発表になりました。例年どおり国内1位が微妙で、個人的にも納得いかないところがありますが(好きなシリーズではあるのですが)、文春刊でも乱歩賞受賞作でもないのは好印象ですね。
そのぶん、海外の上位がスゴイことになってるけど…。

■ 2007年国内
1 「女王国の城」 有栖川有栖 東京創元社
2 「楽園(上下)」 宮部みゆき 文藝春秋
3 「警官の血」 佐々木譲 新潮社
4 「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹 東京創元社
5 「サクリファイス」 近藤史恵 新潮社
5 「首無の如き祟るもの」 三津田信三 原書房
7 「インシテミル」 米澤穂信 文藝春秋
8 「悪人」 吉田修一 朝日新聞社
9 「果断 隠蔽操作2」 今野敏 新潮社
10 「密室キングダム」 柄刀一 光文社

■ 2007年海外
1 「ウォッチメイカー」 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
2 「復讐はお好き?」 カール・ハイアセン 文春文庫
3 「石のささやき」 トマス・H・クック 文春文庫
4 「双生児」 クリストファー・プリースト 早川書房
5 「TOKYO YEAR ZERO」 デイヴィッド・ピース 文藝春秋
6 「大鴉の啼く冬」 アン・クリーヴス 創元推理文庫
7 「夜愁」 サラ・ウォーターズ 創元推理文庫
8 「終決者たち」 マイクル・コナリー 講談社文庫
9 「ハリウッド警察25時」 ジョゼフ・ウォンボー 早川書房HPB
9 「ロング・グッドバイ」 レイモンド・チャンドラー 早川書房

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