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ミステリ&コミック中心のオンライン古書店「黒猫亭」からのお知らせと、店主&番頭による雑記など。
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いつもご利用ありがとうございます。
黒猫亭クリスマスセールのお知らせです。

●セール期間

12/23(土)~12/25(月)

※このエントリーをアップした時点から割引適用いたします。

●セール内容

1.「雑誌・コミック」カテゴリーの全商品を30%OFFにて販売いたします。

2.「国内ミステリ・単行本」カテゴリーの全商品を20%OFFにて販売いたします。

3.1&2を除く全商品を10%OFFにて販売いたします。


●注意

・上記1~3を組み合わせてのご利用もOKです。

・商品名の脇に★印が付いているものはセール対象外です。
 ★印付きは現在、全体の1%くらいだと思います。

・送料は通常どおり均一300円。5,000円以上のお買い上げで無料となります。
 もちろん割引後ではなく、表示価格の合計が5,000円以上で適用となります。

・カートの仕様上、受注確認メールには割引前の価格が表示されます。
 額面修正した割引後のご注文明細を、後ほどあらためてメールいたします。

・23、24日注文分の発送は25日の予定です(週末のため)。

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銀行巡りのついでに新刊書店へ行く。かなり久しぶりなので、平積みされたラインナップがちっともわからない。もう少しマメに寄らないといかんなと思いながら物色していると、「呪い遊び」なるタイトルを発見、著者はSaoriとある。なんだこれはと手にとると、ケータイ総合サイト「魔法のiらんど」で人気を誇ったホラー小説が書籍化されたとのこと。そういえば恩田陸も携帯小説を書いていたとか言ってたっけね、あれまあとうとうシロートさんの携帯小説も書籍化されるんだと深く感心した。出版元は双葉社、今月発売らしく、なんとハードカバーだよ。

「呪い」を巧いこと使いこなした和風ホラーを書いたのはと問われれば、私が真っ先に思い出すのは鈴木光司だろう。呪いのビデオを観ることにより、数日後に死ぬというハリウッド映画にもなった有名な某作品は、誰もが考えつきそうだが誰も書かなかったストーリー。「呪い遊び」も同系統のお話なのかななどとぼんやり考えながら書店を離れた。

それにつけても、呪いという言葉は古今東西、女子供の心を掴むには絶好のテーマだね。小説しかり都市伝説しかり、"怖いんだけど聞きたい。でも聞いたら呪われちゃうから聞きたくない"みたいな噂話の普及するのはマッハの速度。時代によって、微妙にストーリーは変われど根本は一緒、「話を聞くと呪われる」あるいは「聞くと呪われるけど誰かに話せば逃れられる」などなど。かくゆう私の小坊の頃には「鹿島建設の鹿島さんの話」が流行った。様々な噂話はあったが、これが一番印象深い。結局、詳細はわからないまま噂は立ち消えてしまったが、大騒ぎになったことはよく覚えている。どなたか知りませんか?どうして鹿島さんは、あのような悲惨な目にあってしまったのかを。
昨日はブログがメンテだったのでお知らせが遅れました。
以下の12タイトルをカートに追加しました。
今回は海外ものオンリーです。

●海外ミステリ/新書
死者を鞭打て/ギャビン・ライアル
影の護衛/ギャビン・ライアル
マクシム少佐の指揮/ギャビン・ライアル
クロッカスの反乱/ギャビン・ライアル

●海外ミステリ/文庫
暗く聖なる夜(上下)/マイクル・コナリー
死を呼ぶ血統馬/スティーブン・ドビンズ
二輪馬車の秘密/ファーガス・ヒューム
0-8滑走路/アーサー・ヘイリー&ジョン・キャッスル
スーパー・コップ/L・H・ホイットモア
ペテン師どもに乾杯/ロビン・ムーア
深夜プラス1/ギャビン・ライアル
検屍裁判/P・ワイルド
黒猫亭でクリスマスセールを開催します。

詳細は近日中にアップ予定。


ちょっと間が空きました。何をやっていたのかと問われたら、ゲームやってたんですと言いましょう。12/2に「ゼルダの伝説」の新作が出たので、そちらの攻略に忙しくしてたのです。実は1作目から追っかけている私、謎解きの解明がミステリ小説の解読に近いところがあり、ミステリ好きならかなりの確率で気に入るゲームだと思います。ま、それはおいといて。

2週間ぶりに荻窪のブックオフへ行く。最近、ゲームとCDが幅を利かせているせいか、品揃えがイマみっつくらい、特に少女漫画の品揃えは絶望的に悪い。そんな中、ぼく地球の続編「ボクを包む月の光ーぼく地球次世代編」の3巻を発見、パラ読みする。久しぶりに見た日渡早紀の絵は「え゛?!」と驚くぐらい変わっていたが、ストーリーはちょっと読んでみたい気が。猫が可愛いし、貸本屋で1巻から借りてみようかな。あ、それから、ブックオフ入り口近くのディスプレイには感心した。面出し&平積みして、作品紹介のポップまであるコーナーが設置されていたのだ。ダブついた本でのコーナー作りだろうラインナップではあるが、ずらりと棚に並んでいるよりはイイ。好感がもてる。

街中はすっかりクリスマスな雰囲気。が。悲しいかな、今年のカレンダーだとイブイブが土曜、イブが日曜なんですね。しかも、出勤は29日までしっかりあるし。とほほな気分を払拭するため、あんどぅで"塩バターケーキ"を買う私。バターの塩気とほんのりした甘みがマッチしてとても美味しい一品、一切れ158円とお手頃価格なのも嬉しいです。
幸か不幸か私にコレクターの素養はないし、基本的に売れれば何でも嬉しい(正直でスミマセン)けれど、やはり何が一番嬉しいかと問われれば「自分の好きな本が売れたとき」、これにつきる。まるで旧知の友を得た気分、ネットを彷徨い自分と趣味趣向が似ている人を発見したときの高揚感にも似てるかな? 昨日、とても思い出深い本が売れたので、ちょっと書いてみる。その思い出深い本というのは、佐々木淳子の「Who!」ほか数点。ほか数点の著者にも思いいれはあるが、それはまた別の機会ということにして話を進めたい。

初めて佐々木淳子のコミックと出会ったのは中坊の頃、友人宅でハードカバーの「Who!」を読んだときだ。それまでSFとは無縁にきた私だったので、何これ何これ??面白いじゃんといった状況になった。特に興味惹かれたのが、夢をモチーフにした「赤い壁」と時間SFっぽいストーリー「リディアの住む時に…」で、リディアのほうは藤子・F・不二雄のSF短編に近い味わいがあり、もっと言ってしまえば「ドラえもんだらけ」だなと思い、ミステリと同じくらい時間SFが好きな私は大興奮した。これはぜひ他の佐々木淳子作品を読まなくては、と書店をまわって購入したのが「那由他」。これは短編が収録された「Who!」とは違い、連載モノで全3巻のSF、周囲の人たちが次々と異星人(?)に襲われ、主人公・那由他はエスパーとしての能力に目覚めるといったストーリー。「那由他」では、ミステリとSFはラストの落とし方で識別するんだろうてなことをうっすらと感じ取り、また少年キロ(健気に那由他を慕うが、ある事件により全面拒否されてしまう。やがて青年に成長するも、中身は少年の心)のキャラ形成が、のちに大ブレイクする日渡早紀の「ぼくの地球を守って」、通称・ぼく地球(たま)の小林倫に通じる"萌えキャラ"の原型だったのでは?てなことも考えるが、それはもちろん先の話。

"その日、世界中の人間が同じ夢を見た"という当時としてはセンセーショナルな始まりの「ダークグリーン」、コンピューター管理下の地球で実験体として隔離生活を送っていた主人公ユズがフリークス(この設定もかなり斬新だった)な仲間たちと自分探し(自分は何者なのかという意の)の旅に出る「ブレーメン5」など、この頃の佐々木淳子作品はちょっと哲学じみたところがあったので、今にして思えば賛否両論だったのかなとも思う。というのも、活躍の場を角川書店系に移してからは、「青い竜の谷」といったエンタメ傾向の強い作風になったから思うことで。ちなみに、「青い竜の谷」の冒頭シーンは、映画「ジュラシック・パーク」にとてもよく似ていたが、発表年が同じ1990年(映画は1993年だが、マイクル・クライトンの小説は1990年)なので、シンクロニシティと考えればそれもまた一興(一驚)、SFな人たちらしい偶然の一致、大変興味深くある。ともあれ、続編とかウサギじゃなく、別の新しいアイデアの佐々木SFをぜひ!と、昔からのファンである私は願ってやまないのだ。
本を読んでいて、つい目が釘付けになってしまうのが食事のシーン。ところが、翻訳ミステリはさておき、国内ミステリにおいての食べ物が登場するシーンはおざなりにされてきた感があった。それがどうだ、最近は女性のミステリ読者が増えてきたからか、作家たちは積極的に食事シーンを描写するようになり、私のような食いしん坊にはありがたい話である。

「ミステリーからひと皿―あの場面の味が作れます」(貝谷郁子著) や「料理で読むミステリー」(貝谷郁子著)などのレシピ系もいいけれど、やはり小説に書かれた情報だけで料理するのが楽しいように思う。ああ、きっとこんな味!みたいに妄想して試行錯誤するんですよ。以下は、小説に出てくる料理をテーマとしたサイト。ミステリでは「木曜組曲」(恩田陸)、「花の下にて春死なむ」(北森鴻)、「初ものがたり」(宮部みゆき)などを扱ってます。

図食館
http://homepage3.nifty.com/tosyokukan/

ところで、高円寺にある古本酒場コクテイルでは、池波正太郎や壇一雄を始めとした文豪たちの愛した料理=文士料理を出している。たとえば、「檀流クッキング」に掲載されてた大正コロッケは店長が改良を重ねた力作、何を入れるとあれほどふんわりするかは企業秘密(?)らしい。いくつ食べても、自分で作るとまるで違うものが出来上がるのは何故なんだろう。それから、夏場限定のオクラのおろし和えは素麺を入れたヴァージョンもあって、これまた大変美味しい一品です。
「ミステリーの系譜」松本清張
「推理小説実習」佐野洋
「血の季節」小泉喜美子
「才女の喪服」戸板康二
「黒い鳥」戸板康二
「ダイナマイト円舞曲」小泉喜美子
「ガラスの麒麟」加納朋子
「誰もわたしを愛さない」樋口有介
「この文庫がすごい!2005年版」
「殺意のトリック」鮎川哲也・編
「芥川龍之介の推理」土屋隆夫
「人それを情死と呼ぶ」鮎川哲也
「血みどろ砂絵」都筑道夫
「波止場の捜査検事」高木彬光
「捜査検事」高木彬光

以上、15タイトルです。
shio的な好みは、お耽美ちっくでモダン調な「血の季節」。
幼年期~青年期という章立ての構成も、ナンカ好きです。
昨日発売された「20世紀少年」22巻の帯によると、"実写映画化決定 2008年第一部公開"らしいけれど、本気ですか? キャスティングも気になるが、監督と音楽を誰が担当するのかもっと気になる。情報はビッグコミックスピリッツで随時アップされるようなので要チェックです。いやそれにしてもアニメじゃなくて良かった良かった。「MASTERキートン」や「MONSTER」のアニメを観るに、サスペンス系の浦沢作品、最近のアニメには向かないんじゃない?などと思っているのですね。
映画「姑獲鳥の夏」で改めてその監督の名を目にした方もいるかもしれない。そして、その不安定で美しい映像に感激されたのではないかと思う。がしかし、実相寺昭雄の真骨頂を味わうなら「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などのウルトラシリーズ、もしくは「怪奇大作戦」「シルバー仮面」といった作品を観なければ始まらないのだ。子供番組なのに子供を無視したような演出とカメラワーク、当時のテレビ局からはナンジャコリャ扱いされたに違いない映像美をご堪能いただきたい。

丁度、一昨日からケーブルテレビで「シルバー仮面」の再放送が始まったばかりである。こちらは脚本家・佐々木守(少女マンガ的には、「ソルジャーボーイ」(川原由美子)の原作者ですね)との強力コンビによる作品で、特撮なのに人間ドラマのほうが色濃く映し出されている。そりゃあ子供たちは裏番組の「ミラーマン」を観ちゃうでしょってな暗さだが、超オススメ。「傷だらけの天使」みたいなロードムービーっぽさも花丸な感じです。ともあれ。監督のご冥福をお祈り申し上げます。
「トルコで私も考えた」で大ブレイクした高橋由佳利。が、私は今でも、りぼん時代のゆかりたんを支持したい。初めて読んだのが「お月さま笑った?」。次に「ねむり姫とお茶を…」「玉ねぎ畑のシティ・ガール」といった短編を経て、連載モノ「それからのパスカル」「勝手にセレモニー」「プラスティック・ドール」「過激なレディ」あたりまで。本当に好きだった。高橋由佳利の描く優男は、少女マンガによく出てくるはにかみ少年たちとはちょと違い、大人の余裕みたいなものが感じられ、ちょっぴり背伸びしたい少女たちの心を鷲掴みしたのではないでしょか。そんな余裕綽々(ひょうひょうとした、あるいはとぼけた)な男の子とは対照的に女の子はすべからく不器用、素直になれない年頃の乙女心を代弁してくれているようで、妙な親近感を覚えたはず。私が基本的に好きだった路線は、金子節子・坂東江利子などを代表としたラブコメでした。一条ゆかり・小椋冬美あたりは大人っぽすぎて別世界、でも陸奥A子・萩岩睦美・田渕由美子ではピュアすぎて気恥ずかしいみたいな10代前半の私でしたが、彼女の作品だけはなぜか自然に受け入れられたんですね。けれど、大切に持っていたコミックのほとんどはいつのまにやら処分され、といって読み直そうと思い古書店を巡ってもあまり見かけないのが最近の事情(中野のまんだらけですら手に入りにくくなってきたような)、見つけたら即買いでしょう。そして読み終えたらお店に出しますよ、同じ気持ちでいるかつての乙女たちは少なくないと思うので。

以下、高橋由佳利の私設ファンサイト「海猫寮」のご紹介。サイト名は、かつてのゆかりファンには懐かしいネーミングですね。ストーリーを忘れてしまったお嬢さま方は要チェックですよ、簡潔なあらすじも掲載されているので。

http://park18.wakwak.com/~yako/takahashi.html
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